アコウ

《学名》
 
Ficus superba var. japonica. .
《科名・属名》
 クワ科
《分布・生育地》
 日本では、紀伊半島及び山口県、四国南部、九州、南西諸島などの温暖な地方に自生。他の植物が生育しにくい石灰岩地の岩場や露頭に、気根を利用して着生し生育している。
《特徴》
 樹高は約10〜20メートル。樹皮はきめ細かい。幹は分岐が多く、枝や幹から多数の気根を垂らし、岩や露頭などに張り付く。新芽は成長につれ色が赤などに変化し美しい。葉は互生し、やや細長い楕円形でなめらかでつやはあまりなく、やや大ぶりで約10〜15センチ程である。年に数回、新芽を出す前に短期間落葉する。ただし、その時期は一定ではなく、同じ個体でも枝ごとに時期が異なる場合もある。5月頃、イチジクに似た形状の小型の隠頭花序を、幹や枝から直接出た短い柄に付ける(幹生花)。果実は熟すと食用になる(ネット参考)。
《食草としている沖縄の蝶類》
 ツマムラサキマダライシガケチョウ
《蝶の幼生期写真解説》
 
幼虫の写真は、特記がないかぎり全て新田智撮影

 
       
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《参考・引用文献》
1)イシガケチョウ:比嘉正一・長嶺邦雄「改訂・沖縄県の蝶ー記録された島と食草ー」2-182(2019).
 ※本誌にツマムラサキマダラの記録なし.
《文献覚え書き》

 食草:ツマムラサキマダラ「日本産蝶類幼虫食草一覧」(仁平勲・2004).