イリオモテクマタケラン

《学名》
 
Alpinia flabellat
《科名・属名》
 ショウガ科 ハナミョウガ属
《分布・生育地》
 沖縄(西表島、石垣島)、フィリピンなどの固有種。
 海岸に近い林下、薄暗い森林の山道で見かける人の背の高さくらいになる大型植物。
《特徴》
 草丈1〜3mの多年草(ネット参考)。
《食草としている沖縄の蝶類》
 クロセセリシロウラナミシジミ
《蝶の幼生期写真解説》

 
幼虫の写真は、全て新田智撮影。西表島のシロウラナミシジミは、迷蝶と飛来してきた後、主にシュクシャの花で発生を繰り返す。しかし、花期が終わった後、生き延びた個体郡の♀は食草を求め分散し、イリオモテクマタケランで細々と発生したと思われる。迷蝶から移動蝶となりそのうち定着化となる可能性が、こういった自生の固有植物の有無にかかっているような気がする。

 
   
シロウラナミシジミ終齢幼虫 西表島  2003年3月23日 シロウラナミシジミ終齢幼虫 西表島  2015年6月16日    
《参考・引用文献》
1)クロセセリ、シロウラナミシジミ:比嘉正一・長嶺邦雄「改訂・沖縄県の蝶ー記録された島と食草ー」2-182(2019).
《文献覚え書き》

 食草:シロウラナミシジミ、新田智「西表島においてイリオモテクマタケランよりシロウラナミシジミの発生を確認」蝶研フィールド203.