クチナシ

《学名》
 Gardenia jasminoides
《科名・属名》
 アカネ科 クチナシ属。
《分布・生育地》
 東アジア(中国、台湾、インドシナ半島等)に広く分布し、日本では本州の静岡県以西、四国、九州、南西諸島の森林に自生。
《特徴》
 常緑低木。野生では森林の低木として自生するが、むしろ園芸用として栽培されることが多い。果実が漢方薬の原料(山梔子)となることをはじめ、様々な利用がある。花は白で風車に似ているので、カジマヤーと呼ぶ(ネット参考)。
《食草としている沖縄の蝶類》
 イワカワシジミ
《蝶の幼生期写真解説》
 
幼虫の写真は、特記がないかぎり全て新田智撮影。イワカワシジミ幼虫はクチナシの果実に穴をあけて果実を食べる。また、蛹化の際に冬季では茶色くなった古い食害の実の根元を糸で綴りその空実の中に入って蛹化する事もある。なお、西表島で2004年に幼生期をクロヨナで確認できたヒイロシジミ。当時、このクチナシの実を食べるのではないかと予想して探してみたが、食草として利用してなかったのか見つける事ができなかった。

     
イワカワシジミ終齢 南城市 2003年7月6日      
《参考・引用文献》
1)イワカワシジミ:比嘉正一・長嶺邦雄「改訂・沖縄県の蝶ー記録された島と食草ー」2-182(2019).
《文献覚え書き》

 食草:-.