シュロガヤツリ

《学名》
 
Cyperus alternifolius
《科名・属名》
 カヤツリグサ科 カヤツリグサ属
《分布・生育地》
 マダガスカル原産。観賞用として栽培され、日本では本州南部以南で帰化植物としても繁殖している。湿地に生える。
《特徴》
 多年生草本で、背丈が1m程度、時にそれを越える大型の植物である。
 地下茎はごく短く横に這い、密生して花茎を出す。根出葉は鞘を作るが葉身は発達しない。花茎は真っすぐに立ち、断面は丸みを帯びた三角で、つやのある深緑である。
 花茎の先端からは多数の苞が出る。苞は細長い葉状で、剣のように真っすぐに伸びる。
 花序は苞の中心から、あるいはそこから伸びる細い花序枝となり、それぞれの先には少数の小穂が掌状に着く(ネット参考)。
《食草としている沖縄の蝶類》
 チャバネセセリイチモンジセセリ
《蝶の幼生期写真解説》
 
幼虫の写真は、特記がないかぎり全て新田智撮影。シュロガヤツリでのイチモンジセセリ幼虫の追跡記録は以下のレポートで詳しく公表している。
【ありんくりんニューレポ】

 ★イチモンジセセリの野外における生態観察(そのA-7/2012.02.06〜04.09完了)

 
   
チャバネセセリ頭部 うるま市 2012年2月12日 イチモンジセセリ中齢 名護市 2012年2月27日(新田敦子)    
《参考・引用文献》
1)比嘉正一・長嶺邦雄「改訂・沖縄県の蝶ー記録された島と食草ー」2-182(2019).
※本誌にはシュロガヤツリの記録なし。
《文献覚え書き》

 食草;シュロガヤツリ、チャバネセセリ若齢幼虫と巣 うるま市 2012年2月12日 新田智(本誌編集部、ありんくりん通信5、5)(2015).
 食草;シュロガヤツリ、イチモンジセセリ終齢幼虫と巣 名護市 2012年2月13日 新田敦子(本誌編集部、ありんくりん通信5、5)(2015).