ビロウ

《学名》
 
Livistona chinensis.
《科名・属名》
 ヤシ科 ビロウ属。
《分布・生育地》
 東アジアの亜熱帯の海岸付近に自生。
《特徴》
 常緑高木。沖縄での別名はクバ。幹は直立して高さ15m、径40〜60cm、不規則な環状の模様がある。葉は径1〜2mで掌状に中〜深裂し、裂片は先端が尖り、さらに2つ裂片に分かれて下垂する(ネット参考)。
《食草としている沖縄の蝶類》
 クロボシセセリルリモンジャノメ
《蝶の幼生期写真解説》
 
幼虫の写真は、特記がないかぎり全て新田智撮影。

 
   
クロボシセセリ中齢(ビロウ)久高島 2007年1月3日 ルリモンジャノメ終齢(ビロウ)西表島 2021年12月11日    
《参考・引用文献》
1)クロボシセセリ:比嘉正一・長嶺邦雄「改訂・沖縄県の蝶ー記録された島と食草ー」2-182(2019).
 ※本誌にはルリモンジャノメの記録なし.
 ※本誌ではビロウをクバとし、「く」の欄にありますが、クバは方言名なのでビロウの「ひ」にしました。
《文献覚え書き》

 食草;ルリモンジャノメ(コミノクロツグ・アレカヤシ・ビロウ・ヤエヤマヤシ)西表島 2021年10月14日ほか数例 楠本優作「西表島で発生したルリモンジャノメ」季刊ゆずりは(92)35-43(2022)