ヤエヤマヤシ

《学名》
 
Satakentia liukiuensis.
《科名・属名》
 ヤシ科 ヤエヤマヤシ属。
《分布・生育地》
 八重山諸島の固有種。
《特徴》
 ヤエヤマヤシ属の常緑高木で一属一種を構成。石垣島と西表島の八重山諸島にだけ自生するヤシで、大きいものは25m以上になる。葉は羽状複葉で100対近くの小葉から成り、葉長は5mにおよぶ。雌雄同株で1m程の穂状花序の上部に雄花を、下部に雌花を付ける。春〜初夏に黄色い花を咲かせます。学名の「Satakentia」は人名の「佐竹」氏、「liukiuensis」は「琉球の」という意味。環境庁のレッドブックに記載され、稀少絶滅危惧種の木とされる(ネット参考)。
《食草としている沖縄の蝶類》
 クロボシセセリルリモンジャノメ
《蝶の幼生期写真解説》
 
幼虫の写真は、特記がないかぎり全て新田智撮影。

 
     
ルリモンジャノメ中齢幼虫(ヤエヤマヤシ)西表島星立 2022年4月25日      
《参考・引用文献》
1)クロボシセセリ:比嘉正一・長嶺邦雄「改訂・沖縄県の蝶ー記録された島と食草ー」2-182(2019).
 ※本誌にはルリモンジャノメの記録なし。
《文献覚え書き》

 食草:ルリモンジャノメ(コミノクロツグ・アレカヤシ・ビロウ・ヤエヤマヤシ)西表島 楠本優作「西表島で発生したルリモンジャノメ」季刊ゆずりは92(2022).