ヤマビワ

《学名》
 
Meliosma rigida
《科名・属名》
 アワブキ科 アワブキ属。
《分布・生育地》
 本州の紀伊半島以西、四国、九州、琉球列島に産する。葉はビワに似ているので意外に遠くからでも、見つけることが出来る。
《特徴》
 常緑広葉樹林の林内や林縁で、低木あるいは亜高木として生育することが多い。粗く分枝し、枝先に20センチ前後の大きな葉を密に付ける。本来は互生であるが、輪生状に見える。葉の長さは12-22センチで、形は上部で最も幅広く、下部に至るにつれて細くなって、輪生状に葉を付けても重ならないものとなっている。葉の縁には鋭い鋸歯があり、葉脈が先端にとどいて貫く形で終わっている。葉脈は明瞭で、側脈と側脈からさらに分岐する脈まで裏面に突出しているのも特徴の1つ。表面は無毛であるが、裏面には褐色の毛が多く、特に脈上には毛が多い。葉柄には毛が密生している。葉の質は堅く、毛が多くてビワの葉の質感がある。葉の形や葉脈の様子は、アワブキやミヤマハハソと共通性があり、常緑で大きなミヤマハハソといった葉の形である(ネット参考)。
《食草としている沖縄の蝶類》
 アオバセセリスミナガシ
《蝶の幼生期写真解説》
 
幼虫の写真は、特記がないかぎり全て新田智撮影。

   
アオバセセリ中齢 うるま市 2011年4月25日 スミナガシ4齢 うるま市 2007年6月18日    
《参考・引用文献》
1)アオバセセリ、スミナガシ:比嘉正一・長嶺邦雄「改訂・沖縄県の蝶ー記録された島と食草ー」2-182(2019).
《文献覚え書き》

 食草:-.