●ヤナギバルイラソウ●
《学名》
Ruellia simplex (=Ruellia brittoniana).
《科名・属名》
キツネノマゴ科 ルイラソウ属
《分布・生育地》
メキシコ原産の外来植物。
多年生の草本。きれいな農紫色の花を咲かせるので園芸によく使われる。性質は極めて強健で、栽培したものが移出し、路傍で野生化したものが見られる。
《特徴》
葉は柳の葉に似て細長く、緑色の葉には紫色の葉脈が走る。葉縁には鋸歯があり、葉の付き方は対生。
花冠は、5つに深く切れており、花弁に多数の皺が見られる。花が終わると萼と雌しべを残して、花冠がそっくりそのまま落ちる。
莢の中には茶色い種子が沢山入っていて後に、果実が裂けて種子を飛ばす(ネット参考)。
《食草としている沖縄の蝶類》
ホリイコシジミ、タテハモドキ、アオタテハモドキ(未発表・新田智)。
《写真解説》
幼虫の写真は、全て新田智撮影。ヤナギバルイラソウは水際に多く生え河原や側溝付近などにも生えている。河川伝いに分布を広げているのかもしれない。タテハモドキおよびアオタテハモドキの前蛹の写真を並べて見た。アオタテハモドキの方が赤っぽく感じる。いずれもヤナギバルイラソウに下垂している。ホリイコシジミの幼虫は蕾や果莢中に潜り込みよく食べていた。果莢は栄養価が高いのか大きな個体も見られた。蛹化場所は葉軸や茎などで見られた。
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