●リュウキュウテイカカズラ●
《学名》
Trachelospermum asiaticum
《科名・属名》
キョウチクトウ科 テイカカズラ属。
《分布・生育地》
沖縄各島に分布。常緑の蔓性植物で琉球石灰岩、樹木、崖、石垣等に這っている。
《特徴》
つる性常緑樹。茎からは気根を出して他のものに固着する。
茎や葉を切ると白い乳液が出る(有毒)。
6月頃に花を咲かせる。花は房状の花序が垂れ下がったところにつく。花弁の基部は筒状で、先端は5裂して広がる。それぞれの裂片は先端が断ち切られて丸まったような三角形で、それぞれにわずかにねじれ、全体としてプロペラ状になる。花ははじめ白く、次第に淡黄色になり、ジャスミンに似た芳香がある。
果実は細長い袋果で、2個が対になってぶら下がり、熟すると縦に裂け目を生じて種子を散布する。種子にはとても長く白い綿毛があり、風で飛ぶ(ネット参考)。
《食草としている沖縄の蝶類》
ツマムラサキマダラ、ガランピマダラ。
《蝶の幼生期写真解説》
幼虫の写真は、特記がないかぎり全て新田智撮影。ガランピマダラは石垣島で採集した♀から絞り出しした卵より全ステージをリュウキュウテイカカズラを用い飼育羽化させた。
|